〜静寂の音〜 ヨイク・ナイト

ワークショップ前日

設営を嵐のようなスピードで終わらせて、口の中カラッカラになりながら

足早に向かった先は。。。。

山本能楽堂というところ

大通りからちょっと入ったところにこの門構えだから一瞬、割烹か料亭か？と思ってしまいますが、実は室内能楽堂なんですねぇ。

　

おお　素晴らしい！　本当に能楽堂だぁ

入り口からは想像もつかない空間が広がっていました。

実は今回、Harmony Fields のプロデューサー・小巌さんのお招きにあずかり

“ヨイク”を聴きに来たのでした。

ヨイクってなんだぁ‥‥ヨサコイかぁ‥？とお思いの方も多いかと思いますが、

僕も同じです。あんまりよく分からずに来てしまいました。

Joik ヨイクについて

ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシア、スカンジナビア半島北部の北極圏に暮らす、主にトナカイの遊牧民として知られる少数先住民族「サーミ」。そのサーミの人々が太古から伝承してきた即興歌が「ヨイク」と呼ばれる。

ナッキーさんは、以前からヨイクに興味を寄せていて、この日を楽しみにしていた一人です。親愛の情を表すべく、似非「サーミ」の装いでキメてきましたが

（画面左手）流石にこの格好は暑かったようです。ナッキー我慢の図。

マリヤ・モッテンソン（Marja Mortensson）と叔父である作曲家のフローデ・フェルハイム（Frode Fjellheim)によるヨイクを堪能しましたよ！！

このフェルハイム叔父さんの客弄りがウマイ！

コンサートも中盤にさしかかった頃、身振り手振りのジェスチャーで「次の曲は、お前らもヨイクに参加するんだ」的なことを言ってきまして、叔父さんがシンセを弾きながら歌う曲に合わせ、叔父さんのGOサインの出たところで観客全員が

“WOANG・ GO〜!!”

ヴァン・ゴゥー

とドスの効いた声で合いの手を入れるよう促されました。

我々が上手くやると叔父さんのグッドサイン!!

声が小さい時は、自らの脇腹をぐっと抑えて「もっと腹から!!」のサイン

「今は、歌うな」という時の制止サイン

という具合です。

いやぁ〜楽しかったなぁ。自分もヨイクの楽器の一部になったようでした。

途中、叔父さんの長いソロパートが入った後の不意のGOサインには、皆んな慌てて

“フンガぁ〜!!”

ってなっちゃってましたけど。

マリヤ・モッテンソンの歌声もとにかく魅力的でした。

不思議なことに、遠く離れているはずの北欧「サーミ」の歌に何故か懐かしい響き、東洋的なる物を感じてしまいました。「どういう感性してんだ？」って言われそうですが、演歌歌手の坂本冬美の歌い方にそっくりでした。

言ってる事分かる？　え？　全然似てないって？

舞台上では大きく見えましたけど、実際お会いすると小柄で愛らしい方でした。

ではでは　また。