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2019年 04月 26日
![]() みなさん こんにちは。我が家の♂チビちゃんです。 かなりしつこいタイプです。 僕の膝が90度に曲がるのをいつも注視していて、隙あらば飛び乗ってきます。 彼は、森生まれ森育ちの生粋の野良猫でしたが、昨年の夏頃からウチの周りをウロウロするようになっていました。 出会いはこうです。 ある夜更け、僕がアトリエの一階で遅くまで作業をしていた時のことです。 何かずっと視線を感じていたんです。 丑三つ時に座敷童子のような無言の気配だけがあって、「あぁ〜嫌だなぁ。気持ち悪いなぁこの感じ。」と思って窓の外に視線をやると、積んである薪の頂、まるでエジプトのバステト神のように鎮座した猫が窓越しに僕のことをジィ〜と凝視していたのです。 ガラス越しなのをいいことに随分と大胆な行動でした。一時間くらい見詰められていたでしょうか?僕はもう気恥ずかしいやらどうしていいやらでタジタジでしたよ。 あまりの真剣な眼差しに最後は吹き出してしまいました。動物に外からじっくり観察されたのは初めてです。動物園の動物たちはこんな気分なのかなぁ?。。。 目的は? もちろん「餌をおくれ。」でしょうが、彼の望みはもっともっとその先にあったのでした。。。 mission complete かな? 見てください。弛緩しきったこのだらしない姿を。 今では、すっかり我が家の一員です。 だけどここまでになるのは、大変なことでした。 彼が立ち寄ってきていたのは決まって薄暗い真夜中だったのでその当初は良く分からなかったのですが、改めて昼間の陽光の中でよくよく見てみて、愕然としてしまいました。 眼は、目ヤニでぐじゅぐじゅとしていて、み開くことはおろか、瞼がお岩さんのように腫れて捲れ上がっていました。体は、ノミとダニだらけ、猫同士の餌場争いによって出来たとおぼしき深い傷で痛そうにビッコを引いて歩いていました。とどめは、肛門からサナダ虫がコンニチワ!です。 まさに満身創痍。野良猫の世界の凄まじさを垣間見たのでした。弱い者は、完膚なきまでに打ちのめされる。まるでストリートギャングの世界です。 いつ死んでもおかしくない、毎日が命がけの世界なのです。特にこの八ヶ岳ではそうでしょう。冬は餌もなく凍りついてしまいますから。 何とかして獣医さんに連れて行き、駆虫薬、目薬などでの治療を始めました。細かい検査をしたところ『肥大型心筋症』だと診断されました。肥大型心筋症とは、心臓の筋肉の一部が分厚くなってしまって正常に血液を送り出せない病気です。その結果、血液が濃くなってしまって血栓が出来易くなってしますそうです。血管に血栓が詰まると、猫の場合、半身不随になってしまったり、場合によっては突然死ということもありうるそうです。 チビの場合は、まだ若いので今すぐどうということはないけれど、現時点ではこれといった治療法は無く、経過観察と対処療法になって行くだろうという事でした。 何てことだ。 また動物の苦しむ姿を見なきゃならないのか。 僕は、一昨年、愛ウサギの原因不明の突然死を経験して打ちのめされました。まだいくらも生きていなかったのでショックでした。 「可哀想に。我が家に来ていなければ、もっと安定したご家庭にもらわれていれば。もっと上手に面倒見てもらえて、もっと楽しいいことを色々経験できただろうに。」 ただ後悔の念にさいなまれる日々を過ごしました。紙風船をグシャッと潰されたような感覚がつねに胸のあたりで疼くのです。 こういう事が。別れの悲しみが、年々応えるようになってきました。中々抜けきらないのです。澱のようにふりつもって層を増してゆく感じです。 僕がそれなりに歳をとってきたからなのかもしれないけど。 チビとあと何年幸せに過ごせるだろう? そんなことを思うのでした。 先日、youtubeだったかテレビだったかは忘れましたが横尾忠則と元マラソンランナーの瀬古利彦さんの対談を見ました。 番組の中で瀬古さんが「横尾さんの絵は、どうしてこうドクロだとか、死を感じさせる物が描かれてるですかね?」と確かそんなような質問をしました。 それに対して横尾が「僕の幼少期は、戦時中だったんでね、死の存在とともに生きていたというか、常に死の恐怖に怯えていたんです。空襲の爆風だとか死体の山だとかが朝目を覚ますと同時に常にそこにあったんですよ。それは、もう強烈なもので僕の精神の根幹に深く焼きついて離れないものなんです。」と確かそんなような答えだったんです。 それを見ていてハッとなって確か田名綱敬一さんという画家の方が全く同じことを言っていたことを思い出しました。もう80代の方ですが驚くほどにポップで狂ったマンダラのような絵を描く方です。横尾さんも田名綱さんも共に1936年生まれ。80を超えて尚、エネルギッシュに創作活動をされているのには、ただただ脱帽ですが、その原風景は、共に「死」だったんです。 つまり彼らを突き動かすのは、死の存在だったんだと思います。 生きるということは、逆説的に死を意識しなければ、真に生きているとは言えないのかもしれません。 人間、とかく自分の体の状態や周りの環境を鑑みて、「まぁ〜明日も俺、ほぼほぼ生きてるっしょ?」っと思いがちですよね。 生き物の命は死とペアで存在する。 チビちゃんの命もそう。 僕の命もそうだ。 一瞬一瞬を噛み締めて生きなけりゃね。 そんな事を思う今日この頃ですっ ておおーーい!! ![]() ■お知らせ さてさて皆さん、ブログの更新も本当に滞っちゃってごめんなさい。 ここでお知らせがあります!昨年もお世話になりました銅版画工房ART BASEにて今年の6 月もワークショップを開催することになりました!今年は、午前、午後と二回ありますので、新百合ケ丘界隈の方々は、もちろんその他の地域からも。みなさんふるってご応募下さい。 詳細は、次のブログで追ってお知らせいたします!! “みんな〜生きてるニャかぁ?”
by nakamuratadashi
| 2019-04-26 01:07
| 展覧会情報
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