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2020年 12月 06日
![]() みなさん こんにちは。 ブログは、本当に久しぶりの更新となってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか? 僕はといえば、近頃は、アメリカの大統領選挙がもっぱらの関心ごと。もうね、気になっちゃって、気になっちゃって、寝ても覚めてもそのことばかり考えています。なんとか、本来の資格を待った者がふさわしい場所に収まって欲しいものです。祈ります。。。 さて、先日、長野県の信濃町にあります黒姫童話館というところに行ってきました。 ここには、日本で唯一と言っても良いかもしれません、ドイツの児童文学作家『ミヒャエル・エンデ』の貴重な資料が収蔵されているのです。 エンデといえば、何と言っても代表作『MOMO』ですね。そしてもちろん『はてしない物語』。この2作品は、本当に素晴らしいです。 僕は、特に児童文学に精通しているわけではないのですが、それでも我が家に長女が誕生したときには、0歳の頃から絵本を読み聞かせていました。 0歳じゃ、まだ言葉も覚えていないのに何か意味があるかしら?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、僕は、兎にも角にもそれをしたかったのです。 その頃のおきまりの読み聞かせ本は『ぐりとぐら』でした。 瞳を大きく見開いて絵本の世界に没入していた長女の姿を今でも覚えています。 長女の成長にあわせて本の内容も徐々にレベルアップして行き、彼女が小学校低学年くらいになった頃でしょうか、『MOMO』に出会ったのです。 読み聞かせているうちに自分の方が夢中になってしまって、あれよと言う間に『MOMO』の世界の“円形劇場の住人”となってしまいました。 僕は、“ジジ”であり、“掃除夫のベッポ爺さん”であり、ときに“理髪師のフージー氏”であったかもしれません。 イタリア・ローマを思わせる小さな街、そこに暮らす人々の中に、ある日『時間貯蓄銀行』を名乗る灰色の男たちが現れ、人々から時間を盗んで行きます。皆から余裕が消え、会話と笑顔がなくなり、誰もが不機嫌そうに、ただあくせくと受動的に働いているだけの生活になって行きます。 しかし貧しくとも友人の話に耳を傾け、その人に自信をとりもどさせてくれる不思議な力を持つ少女“モモ”が、冒険の中で、奪われた時間を取り戻して行きます。 本当に引き込まれてゆきます。 エンデの何が素晴らしいかというと、この世界の「目に見えない本質」をとらえているところではないでしょうか?それを子供向けでも大人向けでもない、万人に分かる言葉で語りかけてくる。 この万人に分かる言葉を選ぶというのは、実は最も難しいことじゃないかなぁと思います。 普遍的な作品を世に残す巨匠と言われている人たちは、皆この才能を持っているのだなぁとつくづく思います。 そしてそういった人たちほど、実はコアな部分にマニアックで深い思想、哲学を持っているものですね。 僕にとってミヒャエル・エンデも、そういった存在の一人です。 “時間”というものの不思議、そして灰色の男たちを通して喚起されるのは、紙幣というものと経済システムに組み込まれたこの世界。これは、1973年に書かれた作品ですが、そのまま地続きに今と繋がっているように思えてなりません。 未読の方は、ぜひ読んでみて下さい!! エンデ以外にも「いわさきちひろ」のコーナー、ちいさいモモちゃんで有名な「松谷みよ子さん」のコーナー、日本の伝承や民話のコーナー、などなど実に充実したラインナップでした。何と、いわさきちひろの質素だけれど可愛らしい山荘も見学できます! 経緯は、よく分からないですが、ちひろの山荘ありきでその横にこの美術館を建てたのかしら? だよな。じゃないと!!??!!だ。 ![]() 「MOMO」 おまえは自分の知らないものにかんして存在を認めません。 そしてファンタジーなど現実ではないと思うのです。 でも未来の世界はファンタジーからしか育ちません。 私たちは自ら創造するもののなかでこそ、自由な人間になるのです。 『サーカス物語』より
by nakamuratadashi
| 2020-12-06 05:36
| 日々のこと
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